【診療放射線科】新棟にIVR-CTを導入しました
「クローズアップ診療科」では、各診療科のトピックスや地域の先生方にお届けしたいニュースを発信していきます。
今回は、リニアック装置の更新、IVR-CTの導入で一層体制が強化された診療放射線科の紹介を2回に分けてお届けします。
救命撮影室にIVR-CTを導入
ER、救命救急センターが新棟に移転し、平成26年8月から新棟で本格的な救急診療が始まりました。新棟では、救命救急医療の充実を図るため、1階に初療室Aが設けられ、救命撮影室にはX線検査機器であるIVR-CT装置が導入されました。
IVR-CTとは、IVR(Interventional Radiology:血管内治療)とCT(Computed Tomography:コンピューター断層撮影)の2つの機能を持ち合わせた複合装置のことです。
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IVR-CT装置 |
IVR-CTシステムの利点
- CTとAngioの寝台が同一のため、重症患者の移動が不要
- CT検査終了後、必要に応じてその場で血管造影が可能
- チューブ類挿入後、透視による位置確認を速やかに実施できる
- 検査から治療までの時間が短縮され、患者負担が軽減される
今まで当院では、診療棟1階初療室に搬送された患者はプライマリーサーベイ、蘇生等の処置後、1階から3階の放射線科検査室に移動してX線検査を行っていました。そして、CTの画像診断結果によって血管造影検査を行なうことになった場合は、血管撮影室へ移動する必要がありました。
しかし、今回のIVR-CT装置導入により新棟1階の初療室でCTと血管造影検査が一連で行える環境が整備され、迅速な処置とともに、X線検査から初期治療までを短時間で行うことが可能になりました。
今後の展望
また初療室Bも平成26年8月11から稼働しました。さらに、診療棟1階の旧ERエリアでは、放射線科ブースの工事が始まり、一般撮影、CT、MRIが増設され、来春より順次稼働予定です。
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X線単純撮影装置 |
2015年3月16日 最終更新