【産婦人科】産科の体制が拡充しました

「クローズアップ診療科」では、各診療科のトピックスや地域の先生方にお届けしたいニュースを発信していきます。
今回は、産婦人科における産科の体制強化についてのご案内です。

周産期医療の砦として

産婦人科部長 久具宏司

墨東病院は、東京都区内東部地域の基幹病院として、また、東部地域唯一の都立の総合病院として、重要な役割を担っています。その中にあって産婦人科は、新生児科とともに東京都の総合周産期センターに指定されており、また、墨田、江東、江戸川の3区の周産期医療の砦として、多くの産科症例を受け入れています。

産婦人科部長
久具宏司

都内でもトップクラスの実績

墨東病院周産期センターは、産婦人科に9 床のM-FICU(母体胎児集中治療室)、新生児科に15 床のNICU(新生児集中治療室)を有しています。母体搬送の依頼があれば、空床状況にもよりますが、できるだけ搬送を受け入れることにしています。その結果、現在、都内の総合周産期母子医療センターにおいて、母体搬送の受け入れ件数は第1位となっています。母体搬送の依頼件数あたりの受け入れ率も70%以上と高いレベルを維持しています(図1)。
当院における母体搬送受入れ症例は、切迫早産や前期破水など、週数の早い小さい児の出生が予想される場合に限らず、多岐にわたります。外来診療は、他施設からの紹介症例のみ受け入れていますが、初診の妊婦さんは増加しています(図2)。その結果、分娩数全体も、最近増加しています(図2)。

産科実績

充実した診療体制

胎盤位置異常、妊娠高血圧症候群の増悪、子宮筋腫合併妊娠、多胎などの産科的ハイリスク妊婦であり、入院など厳重な管理が必要と考えられる症例、糖尿病、膠原病など、さまざまな領域の合併症を有していて集学的な管理が必要とされる症例など、医学的にハイリスクと診断される症例はもちろんのこと、さまざまな状況から出生児の養育に困難が予測されるなど社会的にハイリスクと考えられる症例、精神疾患合併の症例などにも、医療ソーシャルワーカーの協力を得て、適切に対応しております。
墨東病院産婦人科医師の中には、日本周産期新生児学会が認定する周産期専門医が在籍しており、また、日本超音波医学会が認定する超音波専門医、日本人類遺伝学会が認定する臨床遺伝専門医も在籍しており、あらゆる産科症例への対応が可能です。糖尿病合併妊婦、胎児異常が疑われる症例、その他対応に苦慮される症例につきましては、お気軽にご相談ください。

婦人科の診療体制も強化

平成26年度からは、日本婦人科腫瘍学会認定婦人科腫瘍専門医の着任を得て、婦人科領域、とくに悪性腫瘍の診療にも力を入れてまいります。墨東病院は、東京都区内東部におけるがん拠点病院と位置付けられており、婦人科領域における悪性腫瘍の診療の充実も期待されています。今後は、子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌が疑われる患者さんを中心に積極的に受け入れてまいります。

むすびに

これからの墨東病院産婦人科は、周産期領域においてはこれまで以上に、また新たに婦人科腫瘍領域においても地域の頼れる病院でありたいとスタッフ全員努力してまいります。今後とも皆様のご指導とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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2014年7月29日 最終更新