麻酔科コースの概要

 日本麻酔科学会の認定を受けた4年間の麻酔科専門医研修プログラムである。
 当院では、がん治療をはじめとした高度専門医療から、二次救急、三次救急まで多岐にわたる豊富な症例を経験できる。さらに他院研修として、小児麻酔専門研修、心臓麻酔専門研修を加えて、より専門的な知識と経験を得られるようにしている。また、麻酔科の別側面であるペインクリニック研修、他科研修(救急医療、集中治療)などを行える環境を整えている。2年間研修することで、厚生労働省認定の麻酔科標榜医許可、日本麻酔学会認定医を取得できる。4年間の研修を終えることで日本麻酔科学会専門医受験資格を得る。また、東京医師アカデミーのクリニカルフェロー受験資格も得ることができる。

研修内容

1.習得すべき手技・知識

  1. 患者の麻酔リスクを評価でき、必要な術前検査指示が行える。
  2. 患者および家族に対し麻酔の説明ができる。
  3. 外科系各科手術すべてに対し、適切な麻酔管理が行える。
  4. 緊急手術への迅速な麻酔対応ができる。
  5. 硬膜外麻酔、脊髄くも膜下麻酔を迅速に行える。
  6. 様々な気道確保の技術を身に付けている。
    1. マッキントッシュ喉頭鏡による気管挿管(経口、経鼻)ができる。
    2. 特殊喉頭鏡(マッコイ喉頭鏡、ブラード喉頭鏡、エアウェイスコープ)の使用ができる。
    3. 気管支ファーバースコープによる挿管(経口、経鼻)ができる。
    4. 覚醒下気管挿管ができる。
    5. 迅速導入ができる。
    6. 分離肺換気ができる(二腔気管チューブの挿入、気管支ブロッカーの使用)。
    7. 輪状甲状間膜穿刺、切開ができる。
    8. ラリンゲルマスク(LM)の挿入ができる。
    9. 挿管用LMを使用しての気管挿管ができる。
    10. 盲目的経鼻気管挿管ができる。
  7. 麻酔器の構造を把握しており、機械的トラブル対応ができる。
  8. 手術室の環境(手術室の構造と清浄度、電気的安全性(漏電許容量)など)を理解し、環境トラブル対応がある程度できる。
  9. 各種モニターの機能を把握しており、機械的トラブル対応ができる。
  10. 静脈確保、動脈カテーテル挿入が迅速に行える。 
  11. 各科に必要な特殊技術として、中心静脈カテーテル挿入、スワンガンツカテーテル挿入、経食心エコー挿入による心機能評価などができる。
  12. ペインクリニック患者の治療を指導者のもとで行える。
  13. 三次救急患者の初期治療が行える。
  14. 重症患者の呼吸、循環管理が行える。
  15. 患者急変時の迅速な対応ができる。
  16. ジュニアレジデントへの麻酔教育が行える。

持ち方で分かる挿管の上手下手

持ち方で分かる挿管の上手下手

2.後輩レジデントの教育・指導(以下の内容をジュニアレジデントに対し教育できること)

  1. 局所麻酔薬の種類、使用法を教えることができる。
  2. 全身麻酔薬の種類、相違を教えることができる。
  3. 静脈麻酔薬の種類、使用法を教えることができる。
  4. 筋弛緩薬の種類、作用機序を教えることができる。
  5. 鎮痛薬の種類、作用機序を教えることができる。
  6. 循環作動薬の種類、作用機序を教えることができる。
  7. 麻酔器の構造を教えることができる。
  8. 人工呼吸器の使用法を教えることができる。
  9. 痛みのメカニズム、治療法を教えることができる。
  10. 患者急変時の対応の仕方を教えることができる。
  11. 麻酔リスクと麻酔の選択に関し教えることができる。

気管支ファイバースコープによる挿管は必須手技

気管支ファイバースコープによる挿管は必須手技

3.研修スケジュール

3ヶ月 3ヶ月 6ヶ月
1年次 墨東病院麻酔科(一般麻酔研修)
2年次 小児病院(小児麻酔研修) 他都立病院(専門麻酔研修)    墨東病院麻酔科(一般麻酔研修)   
3年次 救命センター(他科研修) 他都立病院(緩和ケア研修) 墨東病院麻酔科(一般麻酔研修)
4年次 他病院(心臓麻酔専門研修) ペインクリニック研修 墨東病院麻酔科(一般麻酔研修)

 

1年次は 一般麻酔研修として、所属である墨東病院麻酔科で研修を行う。
2年次は、必須研修として、3か月間の小児麻酔専門研修を東京都立小児総合医療センターで行い、さらに3か月間の他院麻酔科での研修を選択できる。残り6か月間を墨東病院麻酔科で研修を行う。
3年次、4年次は、少なくともその半分の期間を墨東病院麻酔科で研修を行い、残りの期間を各人の希望に合わせて、他科研修、他院麻酔科専門研修を行う。

コース責任者

鈴木 健雄

取得できる資格

  • 厚生労働省認定麻酔科標榜医許可
  • 日本麻酔科学会認定医

目標とする専門医受験資格

  • 日本麻酔科学会専門医

研修期間

4年

主要症例実績と目標症例数

主要疾患症例数目標症例数
予定手術麻酔(麻酔科管理) 200件/月 300例/12ヶ月
緊急手術麻酔(麻酔科管理) 160件/月 120例/12ヶ月
全身麻酔(+硬膜外麻酔) 280件/月 300例/12ヶ月
脊椎麻酔(+硬膜外麻酔) 70件/月 120例/12ヶ月

※手術数は平成25年1月~12月の実績

指導体制

診療科科医師数うち研修指導に
あたる医師数
常勤非常勤
麻酔科 14人 5人 3人

指導医名と保有資格

麻酔科 指導医一覧

※指導医=スタッフインデックスページにおいて「研修医指導医」と表示されている医師

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2014年6月17日 最終更新