大腸ERAS

ERAS(enhanced recovery after surgery)とは、日本語で「術後回復強化プログラム」と訳される、手術前後の積極的な治療のことです。北欧5カ国から2005年に提唱された概念で、今まで個々に有効性が証明されているエビデンスを複合させた集学的な周術期管理方法です。
ERASは、手術侵襲を少なくして、術後の回復を促進させる"いろいろな工夫のパッケージ"であり、絶飲食期間の短縮・十分な術後鎮痛・早期離床を軸とした外科医・麻酔科医・看護師・栄養科などの複数職種による「チーム医療」で成り立ちます。手術室看護師による術中保温の徹底や、病棟看護師による早期離床のサポート・声かけ、麻酔科医による最適な鎮痛方法の選択が必要不可欠です。
本邦においても導入する施設が複数出てきており、近年急速に注目されています。当院大腸外科では、麻酔科や看護師と勉強会を頻回に重ねて相互理解を深め、また栄養科の協力を得て経口補水療法を導入した後、2010年7月にチーム医療としてERASを導入しました。その結果、ERAS導入以降、当院で大腸癌の手術を行う8割前後の方々が手術後7日以内に退院出来るようになりました。

ページの先頭へ

2014年3月27日 最終更新