平成26年度テーマ別改善運動発表会で墨東病院が最優秀賞を受賞

都立病院、公益財団法人東京都保健医療公社の各病院、施設及び福祉保健局の医療施設では、患者サービスの向上や経営の効率化を目指して、職員自らが身近で具体的な業務改善に取り組む「テーマ別改善運動(QCサークル活動)」を実施しています。

平成27年1月14日(水曜日)、各病院、施設の代表による発表会が東京都庁で行われ、墨東病院の代表である「International Information Team」が最優秀賞を受賞しました。

国際化の進展に伴い、当院の新生児科病棟では外国人の赤ちゃんの入院が増えています。新生児科病棟の看護師から成る「International Information Team」は、外国人の赤ちゃんとその家族がより良い医療と看護の提供を受け、医療従事者も臆することなく外国人の家族に接することができるよう、コミュニケーションツールの作成に取り組みました。対応言語は、外国人受入実態の母国語・第二外国語の中でニーズの高い英語・中国語としました。

発表会では、コミュニケーションツールの内容の充実だけでなく、表現力豊かなプレゼンテーション力も高く評価されました。

今後も、オリンピック病院として、外国人の方が安心して受診できる体制づくりに努めてまいります。

発表会全景 患者対応の様子を再現
発表会全景 患者対応の様子を再現
表彰式 発表者を囲んで
表彰式 発表者を囲んで

以下は発表要旨です。

テーマ名 What a wonderful pamphlet

サークル名:International Informatiom Team

テーマ選定理由

近年、国際化が進む中、当院の新生児科病棟でも外国人の赤ちゃんの入院が徐々に増えてきている。日本語が全く分からない家族も多く、入院から退院までのコミュニケーションが十分とれずに、家族に不自由をかけている。また、私たち医療従事者も外国語による対応に苦慮している。2020年に東京オリンピックの開催も決定し、ますます外国人の赤ちゃんの入院増加が見込まれる。そこで、外国人の赤ちゃんとその家族がより良い医療と看護の提供を受け、医療従事者も臆することなく外国人の家族に接することができるようコミュニケーションツールの作成に取り組んだ。対応言語は、外国人受入実態の母国語・第二外国語の中でニーズの高い英語・中国語とした。

現状と問題点

  • 入院時書類や育児指導に関する資料は日本語のみであり、説明が十分ではない。また、伝達した情報が正しく理解されているか確認することも難しい。
  • 英語や中国語に対応できる看護師が少数である。
  • 対応できるスタッフの出勤を待ったり、外国人の家族に日本語がわかる通訳者を連れての来院を依頼したりすることで、対応が遅延してしまう。
  • 入院時の対応や育児指導がスムーズでないため、外国人の家族やその対応を見ている他の家族からの信頼を損ねる可能性がある。

改善策

  1. 英語・中国語への翻訳
  2. 入院手続き記入見本、入院のしおり、ロッカーの使用方法、家族控室の案内表示を英中へ翻訳した。
  3. 育児指導リーフレットの作成
  4. 「沐浴、直接母乳、おむつ交換、K2シロップ内服方法、退院のしおり」 イラストや写真を多用することで文字を必要最小限とし、日英中の3か国語並列表記を実現した。
  5. コミュニケーションシートの作成
  6. よく使用される言葉を3か国語で並列表記した。 入院時や搾乳指導時など、様々なコミュニケーション場面毎に集約してファイリングした。

結果及び今後の取組

上記のコミュニケーションツールを活用した外国人の家族からは、「見やすい」「絵がわかりやすい」「日本語の読み書きができないので、英語の資料があってわかりやすかった」「育児を手伝ってくれる母親(赤ちゃんの祖母)にコピーして見せることで、協力が得やすくなり助かる」など、大変好評であった。スタッフに対するアンケート結果では、65~80%が「役に立つ」と答え、「役に立たない」と答えた人はいなかった。今後も多くの外国人の家族に使用し、意見を積極的に取り入れながら改善を重ねていきたい。

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2016年3月10日 最終更新