平成27年度テーマ別改善運動発表会で墨東病院が優秀賞を受賞

都立病院、公益財団法人東京都保健医療公社の各病院、施設及び福祉保健局の医療施設では、患者サービスの向上や経営の効率化を目指して、職員自らが身近で具体的な業務改善に取り組む「テーマ別改善運動(QCサークル活動)」を実施しています。

平成28年1月26日(火曜日)、各病院、施設の代表による発表会が東京都庁で行われ、墨東病院の代表である「SCUオープン!日本一のSCUを目指すぞ!」が優秀賞を受賞しました。

当院では平成27年3月、急性期脳卒中患者に対する急性期の治療と早期リハビリテーションを一貫して行うユニットとして、都立病院で二番目となるSCU(Stroke Care Unit:脳卒中ケアユニット)を開設しました。脳卒中患者に対して早期離床を実践することで、二次的合併症のリスクを下げ、日常生活における機能障害の改善を期待し、独自のアセスメントツールを作成いたしました。

発表会では、アセスメントツールの内容の充実だけでなく、難しい内容を簡潔に伝えるプレゼンテーション力も高く評価されました。

今後は、早期離床を目指す対象疾患を増やし、よりよい診療体制づくりに努めてまいります。

発表会全景 笑顔で質疑応答
表彰式(サークル代表者と真田病院経営本部長) 発表者を囲んで

以下は発表要旨です。

テーマ名 急性期脳梗塞患者の早期離床を促すための 離床アセスメントツール作成

テーマ選定理由

2025年に高齢化率が30%を超える現状において、脳卒中患者は今後ますます増加する見込みである。このような中、当院では平成27年3月、都立病院で二番目となるSCU(Stroke Care Unit:脳卒中ケアユニット)を開設した。開設を契機として、リハビリテーション科の勤務形態を土曜勤務ができるよう変更し、急性期脳卒中患者に対して専門的なリハビリを提供できるように整備したが、日・祝日を含め365日リハビリスタッフを配置することは困難であり、常時配置されている看護師がリハビリに積極的に関わることが求められた。一方、脳卒中特有のリハビリ専門知識を有しない看護師が一定水準を維持してリハビリを提供するには、あらかじめ離床基準を明確にしておく必要がある。治療と並行して患者の状態に合わせたリハビリ提供を可能とするため、統一的な離床基準となる離床アセスメントツールを作成することとした。

現状と問題点

  • リハビリスタッフではない看護師が行う離床のための明確な基準がない。
  • 急性期脳卒中患者は血圧変動などによる病状悪化を招く危険があり、離床時には十分なリスク管理が必要になる。
  • リハビリスタッフ不在の日・祝日は、経験年数にばらつきのある看護師各々の経験に基づき離床を行わなければならない。

改善策

事前アンケートの実施により、離床時に約85%の看護師が「不安や恐怖経験」ありと回答するほか、「気を付けていること」の意見では回答にばらつきがあることを把握した。

離床アセスメントツールの作成にあたっては、SCU入室患者の65%を占める脳梗塞患者に対象を絞 ることとし、多職種の意見を踏まえて「離床開始チェックリスト」「離床中止基準チェックリスト」「離床フローチャート」を作成した。8月からツールを導入し、主治医のいる平日から試行した。離床による症状悪化がないことを確認し、9月から本格導入を開始した。

ページの先頭へ

2016年8月13日 最終更新