泌尿器科

地域基幹病院の泌尿器科として、癌など悪性疾患や外傷などの重症疾患に対する外科的治療を主としています。排尿困難、尿失禁などの尿路機能障害も治療します。

診療内容

泌尿器科では、都民に最も需要の多い癌の臨床を主体として診療を行っています。特に、尿路性器癌は高齢者に頻度が高く、高齢者の多い東京では全国平均より多いとされ、当院での癌患者は延べ人数では9割以上が高齢患者です。高齢癌患者は在院日数も良性疾患患者に比べ長期間となり、再入院症例も多いため、平成21年度からは病床数を16から18床に増やして対応しています。

入院

入院症例はすべてを癌に限定しているわけでは無く、良性疾患や、先天的疾患である小児患者の治療も可能な限り行っています。更にOncologic Emergency は勿論、腎外傷を含めた尿路外傷、急性陰嚢症等の泌尿器緊急救命的患者も可能な限り収容し、保存的または観血的処置を行っています。一方、泌尿器外科的処置を必要としない尿路感染症はcommon diseaseであり、抗生剤投与による内科的治療で殆どが治癒するため、内科系または一般病院での治療が主体と考えています。

手術

手術は泌尿器領域全般を網羅し、腹腔鏡手術、ミニマム創手術などの低浸襲手技や女性尿失禁、骨盤臓器脱に対するTOT、TVMなどの修復手術を行っています。ロボット手術やESWL、TULなどの結石治療は治療機器が導入されておらず、また腎移植は受け入れ体制がないため、いずれも手技的には可能ですが行っていません。

外来

外来疾患は、悪性腫瘍から感染症、先天異常や外傷迄多岐にわたります。しかし、最近の動向を反映して高齢癌患者が増加し再来患者の約8割を占めているため、従来入院で行っていた癌化学療法を外来実施に移行しています。

特色

腎腫瘍・副腎腫瘍

腹腔鏡手術、小切開手術による低侵襲手術にも対応しています。下大静脈塞栓など進行時には、人工心肺装置を使用した塞栓摘除など拡大手術を実施します。血液透析室と共同し透析患者さんの手術も実施しています。腎癌の進行時には分子標的薬、免疫製剤による化学療法を行います。

前立腺肥大症

薬物治療の他、経尿道前立腺切除術、生食環流前立腺剥離術などの内視鏡手術を主にしています。

前立腺癌

検診での腫瘍マーカー(PSA)高値など癌の早期発見へも週3回の前立腺針生検検査入院枠を用意し対応しています。

治療は前立腺全摘除術と体外放射線治療を状況に応じ選択します。手術では勃起機能の温存を希望される場合には神経温存術式を行います。

膀胱癌

内視鏡手術、抗がん剤動注療法による膀胱温存や進行時の膀胱全摘除術時には、小腸を利用し自然排尿可能な代用膀胱作成を中心にしています。

尿路結石

当院は砕石装置を備えていないため、急性期の疼痛、感染への治療を行いますが、砕石治療には対応していません。状態の安定後に、砕石装置を備えた近隣施設を紹介します。

ページの先頭へ

2014年3月31日 最終更新