輸血科 診療実績

(出典:『墨東病院 事業概要(平成29年度版)』)

血液製剤の使用状況

血液製剤の総使用量は24,506単位で、前年度に比べ243単位(1,0%)の減少で、ほぼ横ばいであった。赤血球は、229単位(2.5%)新鮮凍結血漿は540単位(13.7%)減少し、血小板は、654単位(6.6%)、院内クリオプレシピテートは、90本(30%)増加した。クリオプレシピテート1本=FFP4単位として換算しても、FFPの使用量は、180単位(3.5%)の減少となる。 (図1) 赤血球製剤の減少は、血液内科患者の減少によるものと思われる。

【図1】血液製剤使用単位数

診療科別血液製剤の使用数

赤血球液(RBC)

  • 9,047単位

赤血球液は、229単位(2.3%)前年度より減少した。診療科別では、昨年同様、救命センターと内科が上位2科で、全体の約6割を占めるが、血液内科等の内科での使用が減少した。(対前年比90%)

対前年比では、産科が138単位 (対前年比78%)、脳外科(62%)と減少し、循環器科396単位(214%)と増加した。

血小板(PC)

  • 10,501単位

PC使用単位数は、654単位(6.6%)前年度より増加した。内科の血液疾患患者等の使用が5,755単位(対前年比110%)で、全使用量の約55%を占め、 次いで救命センターが22%の2,255単位(対前年比94%)と多く使用していた。HLA-PCは内科の患者1名に15単位供給された。洗浄血小板の対象となる患者がおらず、洗浄血小板の院内調製例はなかった。

新鮮凍結血漿(FFP)

  • 3、398単位

FFP使用単位数は、前年度より540単位(13.7%)減少し、3、398単位使用した。救命センターが、1,606単位(対前年比68%)、心臓血管外科370単位(対前年比72%)と減少し、外科が、380単位(対前年比352%)と増加した。FFP/RBC比は0.53で輸血管理料取得基準の0.54未満ぎりぎりに維持している。28年度のFFPを使用しての血漿交換は、2症例6回計76単位であった。(対前年比14.2%)

クリオプレシピテート

  • 390本

院内クリオプレシピテートの使用量は、大幅に増加し、390本((対前年比130%)となった。主に救命センターの多発外傷、特に頭部外傷や、母体搬送などの大量出血症例に使用し、救命センターが80%を占めた。

自己血の採血状況

自己血採血は、症例数(212症例)・採血単位数(651単位)ともに前年度と比較しやや減少した。整形外科(48%)、産科(29%)、リウマチ膠原病科(17%)、泌尿器科(4%)、外科(4%)で胸部心臓血管外科では自己血の使用はなかった。産科は、ハイリスク患者が当院に集中していることから、自己血採血が多くなっている。

廃棄血

廃棄血は、190単位(内 自己血124単位)で前年の57%に減少した。

平成28度は赤血球液(RBC);39単位、新鮮凍結血漿(FFP);26単位、クリオプレシピテート:3本、血小板(PC);11単位、自己血124単位が廃棄となった。血小板の廃棄は、取り扱い不適による破損が1バックあった。自己血の廃棄は、産科が多く、ハイリスクのため予備的に貯血する症例が多いためと思われる。

アルブミンの使用状況

製剤種使用量対前年度比(%)
5%アルブミン250mL 1,798本 88.1%

20%アルブミン50mL

1,195本 76.9%

20%アルブミン20mL

6本 60.0%

25%アルブミン20mL

6本 107.0%

5%アルブミン

上位3科は救命センター、外科、内科で、内科は、神経内科のギランバレーの血漿交換が、増加していた。

皮膚科の使用は科の使用も血漿交換による。5%アルブミンでの血漿交換は、11人47回で510本使用した。(対前年比71.5%)

高張アルブミン(20%アルブミン)

前年度に比して、使用量は減少した。(対前年比76.9%)

全体の34%を占める内科(対前年度比54%)と外科(対前年比115%)、心臓血管外科(対前年比118%)、救命センター(対前年比 67%)の4科で8割を使用した。

製剤分割(赤血球濃厚液、血小板)

 新生児など1回の輸血量が少量で、頻回輸血が必要な場合には、製剤を無菌的に分割し使用している。製剤分割の利点は供血者数削減、感染など副作用 軽減、製剤有効利用である。

分割症例数は昨年とあまり変わらないが、一人当たりの分割回数が増加したため、総分割回数は110回(対前年比145%)に増加した。特にFFPの分割が増加している。

回数症例数
赤血球濃厚液 77回 39例
血小板 13回 5例
新鮮凍結血漿 29回 9例

 

ページの先頭へ

2017年11月18日 最終更新