リハビリテーション科 (診療部門)

当科では主に、急性発症した疾患や外傷による機能障害に対する入院リハビリテーション治療を施行しております。
当科の主な役割は、回復期病床でのリハが適していると思われる患者をその上限期間までに転院可能な状態に仕上げ、専門的リハの必要性が低い患者は適した転帰先へ送るという、急性期からの攻めのリハ及びゴール予測です。

診療内容

リハビリテーションというと「運動」のイメージが先行しがちですが、そうではありません。脳血流代謝・電解質の調整、神経・筋に対する投薬調整、言語を含めた認知機能に対する投薬や外的刺激による賦活、嚥下機能の評価・訓練、呼吸循環機能の向上、退院後の生活のための住宅職場環境や経済の調整、こういった治療や管理を包括したものがリハビリテーション医学です。
機能障害に陥ると「とにかく頑張らなきゃ」という気持ちになりがちですが、リハビリテーション医学は根性や精神論ではありません。あくまでも医学的に患者様の状態や将来予想されるゴールを考えた上で適切な治療を行うことが大切です。とはいっても精神論は非常に重要な要素であり、特に先の見えない不安は患者様の不利益になりかねません。当科では今後予想されるゴールや行うべき治療方針、ご本人やご家族の為すべきことを適時説明し、病院スタッフのみならず患者様自身を含む関わる全ての人が一丸となって効果的な治療が行えるよう心がけております。

特色

急性期リハビリテーション

入院リハビリテーションを施行する年間約1700人の患者様のうち救命救急センターからの依頼数は32%と最多であるように、当科は急性期リハビリテーションにその重点を置いております。リハビリテーションは急性期から回復期、慢性期、維持期と一般的に長期にわたり継続が必要ですが、その長い道程の入口が今後の方向性を決めうること、後でやり直すことはできないことを意識して真剣勝負の治療を行なっております。

当科では世界に先駆けて、2010年から急性期~亜急性期脳卒中患者に対する反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)を研究的治療として施行しており、その有効性を初めて世界に報告しております。現在、投薬治療併用などを含め、より効果の高いrTMS治療を研究しております。

同じく2010年の保険適用時より、脳血管疾患や脳外傷、脊髄損傷後の上肢下肢痙縮に対するボトックス注射治療を施行しております。注射のみであれば外来で、状態によっては外来で注射施行後に翌日から1~2週間の短期集中入院リハビリを行う場合もあります。なお、痙縮が強い場合はボトックス治療にrTMS治療を組み合わせて施行しております。

主な医療設備

  • 嚥下内視鏡、嚥下造影による嚥下機能評価
  • rTMS(反復性経頭蓋磁気刺激)による麻痺回復、神経死予防、痙性制御
  • TVゲーム、コンピューターによる認知高次脳機能賦活
  • ボトックス注射による痙縮コントロール

ページの先頭へ

2015年3月15日 最終更新