診療放射線科(診療部門)

診療放射線科では、院内及び医療連携の先生方との協力・協調関係を重視しつつ、医師や技師、看護師、事務スタッフが一丸となって、より質の高い医療と同時に優しさを感じていただける医療の提供に努めています。
診療放射線科は、3階の画像診断部門と地下2階の放射線治療部門、核医学診断部門に分かれています。各部門にそれぞれ専用の医療連携用電話兼FAXを設置し、迅速に診療検査依頼予約日時の決定を行っています。

診療内容

外来

放射線治療中・放射線治療後の診察や経過観察、放射線治療後のケアを行っています。また、核医学や画像診断、放射線に関する相談にも広く対応しています。

画像診断部門

常勤4人および非常勤2人の計6人体制で、放射線診断専門医3人(内2人はIVR専門医)、放射線科専門医2人です。放射線学会やIVR学会の専門医修練機関です。CTやMRIを中心に画像診断を行っています。また、IVRとしてTACEや緊急止血などの血管造影、CT下でのドレナージや生検、経皮的椎体形成術、ハイブリット手術室で心外科との大血管ステント留置等を施行しています。
装置はCT 3台(64例2台,80例1台)、MRI 3台(1.5T2台、3T1台)、血管造影2台、ハイブリット手術1台です。診療放射線科(技術部門)のページもご覧下さい。
昨年度の実績は、CT読影19,910件(連携231件)、MRI 8,696件(連携277件)、IVR 213件でした。 CTMRIの連携枠を設け、原則、1週間以内に施行しています。また、可能な範囲で至急にも対応いたしますので、ご連絡下さい。

核医学部門

検査装置2台で、脳血流シンチ、脳DATスキャン、唾液腺シンチ、甲状腺シンチ、副甲状腺シンチ、心筋シンチ、肺換気血流シンチ、肝シンチ、副腎シンチ、腎シンチ、出血シンチ、骨シンチ、腫瘍シンチ等を施行しています。昨年度の実績は1,120件(連携88件)でした。
一部の検査(負荷心筋シンチなど)を除き、連携でも対応しております。適応等について気楽にご相談下さい。

放射線治療部門

放射線治療のための診察、治療計画、放射線治療を一連として行っています。当部門のすべての治療は、放射線治療認定医、医学物理士、放射線治療認定放射線技師、看護師の密接な連携の下に施行され、年間280症例以上の放射線治療を行っており、放射線治療中、治療後のケアにも十分に対応しています。
根治照射となる対象疾患は、乳がん、肺がん、前立腺がん、子宮がん、脳腫瘍(原発性)、悪性リンパ腫、頭頸部がんなど、多岐にわたります。
緩和治療では、有痛性骨転移、麻痺性の脊椎転移、脳転移による各症状の緩和、予防・改善、病的骨折予防を図るための照射を行っています。また、比較的長期の予後を期待できる局所の再発/遠隔転移に対する局所照射にも積極的に取り組んでいます。小線源治療や陽子線治療が必要な場合は実施可能な施設に紹介しています。

特色

放射線治療

放射線治療システムの更新工事を終え、平成26年4月の第1週から、新システムにより放射線治療再開の運びとなりました。
新システムでは、 Varian製の放射線治療装置Clinac iX RapidArc、放射線治療計画装置Eclipse、東芝製シュミレーションCT装置Aquilion LBを導入し、画像誘導放射線治療(IGRT)、定位放射線治療(STI)、強度変調放射線治療(IMRT)などの高精度放射線治療を実施することが可能 になりました。患者さんの負担を軽減するとともに、呼吸等により動く患部に対しても照射精度の向上やスループットの向上が図れる治療機器です。また、治療 計画システムはAquilion LBとEclipseとなり、より優れた線量分布の作成が可能になりました。高精度放射線治療については、安全な実施体制を構築し、順次実施する予定で す。
機能を温存しながら良好な治療効果をあげる、副作用の少ない放射線治療を提供できるようになり、がん治療の3本柱のひとつとしてさらにお役に立てると、スタッフ一同考えております。放射線治療に関して、お気軽にご相談ください。

有痛性骨転移に対する緩和アイソトープ治療

骨転移は進行がんの患者さんにおいて高頻度にみられ、激しい疼痛、脊髄圧迫、病的骨折などの合併症をもたらします。骨転移の初発症状の約80%は疼痛であり、これらの合併症は患者の日常行動の制限と睡眠の障害をもたらすため、患者さんのQOLを著しく低下させます。
放 射線治療(外照射療法、アイソトープ内照射療法)が有痛性の骨転移の疼痛緩和治療の選択肢の一つであります。アイソトープ内照射療法は、骨に集まる性質を もつ放射線同位元素(ストロンチウム-89)が、静脈内投与により全身の造骨活性が亢進した骨転移病巣に多く集積し、ストロンチウム-89から放出される ベータ(β)線により、転移病巣を局所的に照射します。このストロンチウム-89からのベータ線の転移病巣と骨細胞に対する直接的な内照射効果により、多 発性骨転移による疼痛を緩和します。
単回の静脈投与のため外来治療が可能で、特に外照射の適応が困難な多発性の骨転移患者さんあるいが既に外部照射を施行している再増悪例の患者さんの疼痛緩和治療に適しています。アイソトープ内照射療法に関して、お気軽にご相談ください。

地域とのつながり

医療連携としては近隣の医療機関のほかに、勤務先が当院の近くの方や放射線治療のための通院で当院を希望される方などをご紹介いただいており、医療連携の患者さんは約25%を占めております。

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2017年8月28日 最終更新