経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI:タビ)

高齢化社会に伴い、加齢に伴う心臓の弁の機能異常の方が増えています。心臓の弁機能の異常を「心臓弁膜症」と言います。中でも大動脈弁狭窄症の患者様は65歳以上の2~4%いると推定されており、世界に先駆けて高齢化が進む日本において重要な疾患となっております。初期の症状は年齢のせいにしてしまいがちな「動悸・息切れ・疲れやすさ」などですが進行すると「胸痛・めまい・浮腫」などが出現して命にかかわる状態になります。大動脈弁狭窄症の治療はこれまで「弁置換術」という人工心肺を用いて一度心臓を止めて弁を取り換える方法しかなく、心臓を止めることに耐えられない患者様(全患者の3-4割)は、症状を抑える内服薬での治療しかありませんでした。

大動脈弁の画像

TAVI(Transcatheter Aortic Valve Implantation:タビ)は今まで治療が受けられなかった大動脈弁狭窄症の患者様への新しい治療として2002年に誕生しました(日本は2013年10月から)。
開胸せず、心臓を止めずカテーテルを使って人工弁を患者様の傷んだ弁の内側に留置します。開胸手術に比べ患者様の負担は少なく、人工心肺で心臓を止めないので、高齢で体力が低下している方や、他の疾患があり開胸手術のリスクが高い患者様が治療の対象になります(現状では透析を日常的に行っている患者様は対象から外れます)。
大動脈弁の画像

TAVIで使用される生体弁の画像

カテーテル挿入の画像足の付け根または肋骨の間からカテーテルを挿入し傷んでいる自分の弁の内側に新しい弁を風船を使って留置します。留置した直後から人工弁は自分の新しい弁として機能します。

当院は厳しい審査をクリアし、全国で142番目のTAVI実施施設として認定されました。当院にTAVIのためにいらっしゃった患者様は、まずTAVIが適しているかどうかの精密検査入院(1週間)をしていただき、医師・看護師・リハビリ士・放射線技師・臨床工学技士など多職種からなる「ハートチーム」で最終的に適応を決定します。

実際のTAVIのために入院された場合は10日~2週間程度の入院になる予定です。

※	実際に大動脈弁の内側に新しい人工弁を風船を使って植え込んでいる写真 ※実際に大動脈弁の内側に新しい人工弁を風船を使って植え込んでいる写真。

大動脈弁狭窄症・TAVIに関する紹介窓口>
毎週金曜日午後:弁膜症外来までお問合せください。
外来予約センター:03-3633-5511

※患者様向けTAVIサイト http://tavi-web.com/

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2018年10月12日 最終更新