エボラ出血熱に関するワークショップを開催しました

2014年初頭から西アフリカで流行中のエボラウイルス感染症は、11月現在、流行は未だコントロールされていません。10月には流行国の一つのリベリアから米国へ渡航した男性が発症しました。さらに、診療に関わった医療機関でのスタッフの二次感染が大きな問題となりました。先進国で医療従事者が感染した、というニュースは医療機関には大きな衝撃となりました。11月に入り、疑い例が他院に入院するなど、いつ墨東病院に患者が入院してもおかしくない状況です。

 墨東病院でも2012年に「新型インフルエンザ・1類感染症対策マニュアル」を作成して有事に備えていました。2014年から新しい感染症病棟の運用を開始したことで、動線や感染対策の物品の見直しなどが必要となり、マニュアルの改定をすることになりました。今年度は、主にエボラウイルス感染症を対象とした、「1類感染症対策マニュアル」を作成しました。

 当院のマニュアルや方針について外部から評価してもらう目的で、2014年に流行地での実際の診療経験がある、国立国際医療研究センターの加藤康幸医師、医療公社豊島病院の足立拓也医師らを招き、10月22日に院内ワークショップを開催しました。

 当院の一般職員を対象とした加藤医師からのリベリアでの診療経験も織り込んだ講演と、その後は関係者を中心に当院の診療設備、マニュアル、対応方法について、他施設の方と意見交換を行い、机上訓練などを行いました。当日に指摘された課題や最新の感染対策も取り込み、当院の1類感染症対策を改善することが出来ました。

 ワークショップ当日はマスコミも多数来院し、取材に訪れました。講演会に用意した座席はほぼ満席、院内職員の関心の高さを感じました。今後、国内での患者発生、そして患者受け入れとなった時にも不安になることがないように、準備をしていきます。

文責:感染症科医長 岩渕

エボラワークショップ エボラワークショップ
講演に聞き入る職員 第一種感染症病室を視察
エボラワークショップ
机上訓練で防護服を着用した医師

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2015年1月12日 最終更新